と表される。これを2成分スピノールと呼ぶ。
パウリPauli行列
以下の2行2列の行列のうち、最初の3つをパウリ行列という。
問題:任意の2行2列の行列は、単位行列とパウリ行列の線型結合(1次結合)で表せる。
(ヒント)ある要素が1で他の3要素が0である4つの行列が。こうした線型結合になることを証明すればよい。
交換関係
パウリのスピン行列の間には、通常の2行2列の行列と同じ規則の積が定義できる。これに関して、
が成り立つ。ここで、は、クロネッカーのデルタである。
ベクトル記法により、パウリ行列を成分とするベクトルを定義できる。すなわち、
.
問題(河原林p.101):を任意の2行2列行列とする時、
.
問題:3次元の任意の単位ベクトルに対して
が成り立つ。
問題(河原林p.101):同じく任意の単位ベクトル、実数
にたいして、
問題(吉川p.62):任意の3次元ベクトル に対して、