ことを証明した。だがドィチェ・ゲート回路は古典可逆回路と同じ3入力―3出力回路であるので、各入力が2状態系に対応した量子ビットの場合、ユニタリ作用素は、2x2x2=8という8次元となり、その行列表現は、8x8行列となり、やっかいである。その後、IBMのディビンセンゾーD. Di’Vincenzoが、

 

「任意の2次元ヒルベルト空間上のユニタリ作用素は2入力の位相回転回路とコントロールNOTの組み合わせで表現可能である」

 

ことを証明した。すなわち位相回転回路とコントロールNOTとは、量子計算の基本演算回路(ユニバーサル・ゲート回路)であることが証明された。もっとも簡単な位相回転回路は、アダマールHadamard変換であり、その行列表現は、

 

         

 

である。また、2入力のコントロールNOTの行列表現は、

 

       、     

 

である。

 

注)古典的なコントロールNOT回路と真理表は以下のようである。

 

A  B   A’  B’

0  0   0  0

0  1   0  1

1  0   1  1

1  1   1  0

 

コントロールNOT回路は、可逆のXOR回路である。

 

 

量子計算のアルゴリズム