ポストゲノムの時代に突入し,医薬品の標的も順次明らかになり,
ロボットを活用したHTSや,コンピュータスクリーニング技術はこれまで以上に重要な探索手段となるであろう。
コンピュータ活用によるシード化合物探索手法は,より効率的にシード化合物群を得るという意味で有望である。
また,リード化合物に対して誘導合成を実施する際,化合物をより速く合理的に最適化していくためには,
薬物標的タンパク質とリード化合物との複合体結晶構造を有しているほうがより効果的である。
今後短期間で明らかになる薬物標的の機能情報や構造情報をどのように創薬戦略に結びつけていくべきなのかをわかりやすく概説したいと考えている。
@ 創薬過程に沿っての探索効率化
A ロボットを使用したHTSとそのライブラリの理想 B リード化合物を探索する・最適化する
以上の観点からの探索手法概論(コンピュータ活用,SBDDを中心に)を持田製薬の事例も織り交ぜながら探索研究の一端をご紹介させていただく。 |